HAKONE Part1






パズルで盛り上がった、箱根の夜…










箱根登山鉄道で箱根町強羅に着いたのは夜の8時頃だった。
予定していたよりも遅くに到着したので、辺りはもうすでに暗闇であり、
昼間の暑さから一転した夜の涼しさと、駅の照明や提灯のぼんやりとした明かりが
なんだか随分遠くに来たような気分にさせた。




他の乗客が皆それぞれにタクシーや徒歩で目的地に向かって散らばる中、
僕も夜の道を地図を片手に歩き出した。

そして少し迷いながらも無事に
今回の宿泊先であるゲストハウス「HAKONE TENT」に到着。




一日の慣れない電車の乗継などで疲弊していたのだが、
建物内に入ると、そのお洒落な造りと落ち着いた雰囲気に魅了され
またたく間に気分が晴れた。

まず室内を見回すと、そのほとんどが外国人であることに驚かされた。
あとで聞くとどうやら男性の宿泊客の中で、日本人は自分一人だけとのこと…
建物内はまるで迷路のようで、
何とも不思議な空間へと迷い込んでしまったかのような感覚だった。




一階がBARとくつろげるスペースになっていて、そこでパスタを注文したのだが、
待っている間に持参した自作パズルをオーナーさんに解いてもらった。




ここのゲストハウスは温泉付で、
夕食を食べた後は硫黄の匂いのする温泉で癒された。


温泉から戻ると、5,6人がBARのカウンターに集まりパズルを囲んで盛り上がっていた。



 パズルをつくる側の人間として、これはとても嬉しい状況。
中にはオランダやスペインから来た人も…

言葉は違えど、ルールさえ理解してもらえればあとはパズルが媒介となって
コミュニケーションを取ることができる。

とりわけ2ピースでシンメトリーをつくる問題など、
分かり易い問題の評判が良かった。





解く人、そしてそれを見守る人…

皆難しい顔で取り組んではいても、解けると笑顔になる。
誰かが解けると、その場は大いに盛り上がり熱気は高まる。





誰もが解けた時にはじめてメカニカルパズルの醍醐味を知ることができるのだ…
旅をはじめて早々に、思いがけずとても楽しい経験をすることができた。




パズル解きは夜半までつづいた…


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