Sideboards

 


 

「サイドボード」

Designer

 

「ザ・ゲーム」 や「ザ・マインド」等で一躍有名になり、小箱界隈にインパクトを与えた Nürnberger-Spielkarten-Verlag。その後もヴァルシュの「イリュージョン」や、ハーディングの「シルバー&ゴールド」、「HASHI」やQwixx系列の紙ペンといった軽量級ゲームを次々にリリースし、幾つかは日本語版も出ていたが…近頃は急に失速しその姿も見なくなってきた。まあ、ちょっと怪しい(失礼!)ゲームもちらほらあったが……いずれにしても意欲作ばかりである。

NSVはほぼノンテーマのゲームが多く、その新規性のあるシステムのみで勝負する潔さから一目おいていたパブリッシャーなので、この衰退傾向は少し残念なのだが…我々をあっと驚かせる意外性のある小箱をまたヒットさせて欲しいと思う。

……と、まあNSVに纏わる私的思い入れはさておき、久しぶりに比較的新しいNSV小箱で遊んだので紹介したい。その名も「サイドボード」である。

5段に分割された“たんす”カードをドラフトして、自分の前に一列に8枚並べるだけのお手軽パズルで、色や柄で目標となるパターンの作成を目指す。カードは、自分の前にあるカード列のどちらか片方の端にしか置けないのがなんとももどかしい。引き運要素にかなり左右されるゲームではあるものの、1ゲームが短いのでパパッと遊べて一喜一憂できるお手頃フィラー。地味ではあるが、NSV小箱でしか得られない滋味があるのだ。

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