3 Side Box
3 Side Box
Designer Koichi Miura
6ピースをケースに完全に収めることを目指す。
この世に“難しい”パズルや“トリッキーかつ面白い”パズルは沢山存在するし、今後もきっと登場することだろう。
しかしながら、“美しい”パズルとなるとどうだろうか?
ここでいうところの“美しい”を完全に定義し言語化することは少々難しいのだが、それでもこの三浦氏の「3 Side Box」は、私が思うに現存する最も美しく純粋な箱詰めパズルである。
ピースの洗練されたフォルム、対称性、合同、そして解が放つ燦然たる美しさ…。
そのどれをとっても“完璧”であり、その調和美はあたかも芸術作品のようですらある。パズルそのものの美しさに加えて、寄木で作られた木製ピースは、見る角度によって色調を僅かに変え我々の目も楽しませてくれる。まさしく工芸品としての価値も高い。
一見すると簡単そうに見えるかもしれないが、ピースが占める割合に対して内部空間が広いので、チャレンジングな問題であることは間違いなさそうだ。私も随分と長い時間悩まされた。
果たして、人類は今後これを超える美しい箱詰めをつくることはできるのだろうか?
ちょっと褒めすぎかもしれないが…昨年遊んだパズルの中で私が最も気に入ったパズルであり、今作は、もっと世界に知られてもよい優れた問題であると感じている。





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