Bicolor 1365

 


 Bicolor 1365

 Designer Koichi Miura


さて、今作もご覧の通りハーフキューブを含む7ピースの箱詰めパズルで、タイトルにもあるように全ピースを箱に収める組み合わせは1365通りもあるのだが、ツートンカラーの箱と蓋の配色を上下揃うように収める場合はなんとユニーク解になる。
(箱と蓋に立方体がそれぞれ1個ずつ接着されているので、蓋の向きを180度回転させることで内部空間が変わる仕組みになっている)

最初は1365通りとはいえ、たった3×3×2の小サイズなのでじっくり挑めばその内必ず解けるだろうと思い手探りで触っていたのだが、いつまで経っても解ける兆しがない。それどころかやればやるほど、考えれば考えるほど“不可能”な気さえしてくる。このハーフキューブの半分のズレを解消するメソッドがまるで分らないのだ。このちぐはぐな状況を“平にならす”ビジョンを思い浮かべながらも、忽ち3×3×2の小さな空間に溺れていった。

 




分析を続けていくと、ドミノキューブが良い役割をすることや、ノーマルテトラキューブの配置箇所の推測もできるようになってきたのだが、結局最終的な解決には至らず…。痺れを切らしてとうとう作者にヒントを貰った。
BurrToolsをチラ見するという手もあったのだが、とても理想的な丁度良いヒントを出して貰えたので再度取り組む。
ヒント有りでも2時間近くは悩んだのではないだろうか?
解けた!これは、面白い!正直ヒント無しだと、時間をかけても正解に辿り着けなかった気がする。確かにこれは箱詰めパズルのマニアを唸らせる作品かもしれない。

 



腕に自信のあるソルバーに是非とも挑戦していただきたいロジカルで硬派な箱詰めパズルだ。

解けたらきっと感動することだろう。

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