PuzzTrip WEB Shop

 

この度、パズルのネットショップをはじめました。

https://puzztrip.stores.jp/

まだまだラインナップは少ないですが、

これからちょっとずつ増やしていきたいと思っています。 

 どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

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以下は現在販売しているシルエットパズルについての制作の経緯や解説など。


 

「Arrow」をデザインしたのが2013年で、「Heart」は2014年。
随分と前にデザインしたもので、その後も時々考えてはいるが…やはりこれに並ぶ、これ以上の“純粋な”3ピースのシルエットパズルはつくれないと思う。
そういう訳でピースの対称性や、バランス、難易度、解の美しさなども踏まえて自分の中ではこれがベストであると考えている。(因みに山本浩さんの3ピースのシルエットパズル「T+3」も傑作です)

ところで有名な4ピースのシルエットパズルに「Tパズル」があるが、二十歳頃に初めてそのパズルを知り衝撃を受けたことを今でも覚えている。それからしばらくの間、シルエットパズルに夢中になった。

4ピースとなるとピースの分割にも幅が生まれ、もう少し自由に色々なパズルデザインができそうだが…それに対し3ピースという制約は実はとても危うく一歩間違えると非常に簡単で一瞬で答えが分かる代物となってしまう。それでも自分は敢えて3ピースのシルエットパズルにこだわった。

そして、シルエットパズルを考えるにあたり問題を複数用意せずに1問のみとした。デザインする際にその“
一つの課題”に向けて全力で洗練された比を探り、そこから極上のピースを見い出す。簡潔明瞭であり、削ることも加えることも許されない“3ピース”かつ“たった一つの問い”……そこに僕は美学を感じている。


もう一つ「Simple symmetry」は、北沢忠雄さんが提起した「線対称形をつくるシルエットパズル」で、国内外の様々なパズル作家が同コンセプトで問題をつくっている。(今回自分も線対称形のコンセプトでパズルを販売するにあたり事前に北沢忠雄さんにメールで報告している)「Simple symmetry」は2ピースの問題だが、Vesa Timonen氏の「Symmetrick」等にも影響を受けているだろう。

「Simple symmetry」はたったの2ピースであるにも関わらず、「Arrow」や「Heart」よりも難易度は高く、2ピースの線対称形作りパズルとしては、やはりこれがベストであると考える。
 

当時は紙で作って、旅先やちょっとした集まりなどで披露していたが、普段パズルに馴染みの無い人にとっては「キャラメルボックス」等の箱詰めパズルよりもずっと気軽に楽しんでもらえて反響もあった。そういった経験を通して、今回しっかしとした素材であるアクリル板で制作するに至った。

無論パズルとしての難易度は他のパズルと比べると低いが…三作品とも自分の自信作であり、是非パズルに興味の無い人に興味を持ってもらう“きっかけ”としてもこのパズルを活用していただければと思う。
 

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